当院では平成18年3月より毎週金曜日の午前中に、糖尿病外来を開始しています。ご自分で糖尿病ではないかと思っていられる方、検診で糖尿病あるいは糖尿病の疑いと指摘された方、お気軽に受診ください。
もちろん一般内科でも糖尿病診療は実施しています。一般内科では土曜日も糖尿病の診療はしておりますので、一般内科でご相談してから、専門医のほうに相談するようにしてもかまいません。



糖尿病とはインスリンの作用が低下したか足りなくなったため、体内に取り入れられた栄養素がうまく利用されずに、血液中のブドウ糖が正常より多くなっている状態をいいます。膵臓からのインスリンの分泌不足による場合とインスリンは有っても肥満などによるインスリンの作用不足が起こる場合、さらには両方の事情が組み合わさった場合があります。



成人に多い糖尿病(2型)では、多くの場合無症状で始まります。この無症状の時期に糖尿病を発見することが重要です。検診で、糖尿病の疑いと記載されてびっくりされた方もいると思います。糖尿病が進行すると尿が多くなる、のどが渇く、お腹がすく、体重が減る、疲れやすい、手足のこむらがえり(足がつる)等の症状がでます。時には意識障害(糖尿病性昏睡)で救急搬送されて糖尿病とわかることもあります。



1.朝食前の空腹時の血糖値が110r/dl以上の場合
2.食後2時間の血糖値が140r/dl以上の場合
3.食後2時間頃の尿糖が陽性の場合
このような場合には、詳しい検査をする必要が有ります。
(健康な人の血糖値は、朝食前で70〜109r/dlです。)
(尿糖が陰性でも糖尿病の場合が有ります。)

検診のデータでHbA1cという数字が記載されている項目があると思います。
(市町村によっては実施していませんが。)この数宇が6.5以上の方は糖尿病です。
HbA1cが5.6から6.4の方は糖尿病を否定できません。



糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症、神経障害ですが、それ以外にも全身にいろいろな合併症を起こします。何でもありです。すべての病気にかかりやすくなります。まずとても甘いデコレーションケーキと思ってください。とてもおいしいので細菌たちがよってきます。結核にも一般の肺炎にもなりやすくなります。動脈硬化により血管がやられます。そのため心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなります、若いにもかかわらず糖尿病を放置していたために脳梗塞を起こして一生を棒に振る人がいます。高血圧や高脂血症を合併していたらとても危険です。HbA1cが7.0を若いうちから長期に超している方は眼に病変をきたし、視力障害を来す危険があります。肝臓が悪くなり、透析を必要とする危険も高くなります。極端に言えば、肥満で高血圧で高脂血症で糖尿病おまけにご家族に脳梗塞や心筋梗塞がいたら、すぐやってきてください。緊急事態です。


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